寿限無(じゅげむ)

寿限無 寿限無 五劫のすりきれ
海砂利水魚の水行末 雲来末 風来末
食う寝るところに住むところ
やぶら小路のぶら小路
パイポパイポ パイポのシューリンガン
シューリンガンのクーリンダイ
クーリンダイのポンポコナーのポンポコピーの
長久命の長助

ちょっと違うぞと言われる方もいるかもしれませんが、この「じゅげむ」にはいろいろなパターンがありまして、どれが正しいという訳ではございません。
例えば「やぶら小路のぶら小路」が「やぶら小路のむら小路」であったり「やぶら小路のやぶ小路」であったりといろいろございます。
ちなみに某テレビ番組の影響で、はやっていたものは「・・・シューリンガンのグーリンダイ グーリンダイのポンポコピーのポンポコナの・・・」となっているようです。

▼ 寿限無のあらすじ
ある夫婦に子供が生まれてその子の名前をお寺の和尚さんにつけてもらおうと思いつきました。和尚さんにお目出たい名前をお願いしたところたくさんの言葉を教えてくれました。それを全部つなげて1つの名前にしてしまったのが寿限無・・・。

この子が大きくなって学校へ行くようになるといろいろ騒動が起きてきます。
例えば近所の子供が学校に誘いに来て名前を呼ぶのが一苦労。
お母さんが子供をおこすのも一苦労。起こしている間に友達は学校が間に合わなくなるので先に行ってしまう。
又子供がケンカして友達を泣かせてしまい泣かされた子が言いつけに来たときに一苦労。「おばちゃんの家の寿限無寿限無・・・・・が僕の頭をぶって云々」とながながと訴える。最後は「あんまり名前が長いのでこぶが引っ込んじゃった。」これがこの話のオチです。

▼ 寿限無の意味
「寿限無」
寿限り無し、お目出たいことが続くということ
「五劫のすりきれ」
一劫とは、三千年に一度、天人が下界の岩を衣でなでる。その岩をなでつくしてすりきれてなくなってしまうのを一劫という。それが五劫というから、何万年、何億年と果てがなくお目出たい
「海砂利水魚」
海の砂利も、水にすむ魚もとりつくすことが出来ないということでお目出たい
「水行末、雲来末、風来末」
水の行く末、雲の行く末、風の行く末、いずれも果てしがなく続くからお目出たい
「食う寝るところに住むところ」
人間、衣食住のうち、1つがかけても生きてはいけないということ
「やぶら小路のぶら小路」
やぶこうじという木があって、まことに丈夫で、春は若葉を生じ、夏は花咲き、秋は実を結び、冬は赤き色をそえて霜をしのぐめでたい木
「パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのクーリンダイ、クーリンダイのポンポコナーのポンポコピーの」
昔、唐土にパイポという国があって、シューリンガンという王様とクーリンダイという王后のあいだに生まれたのが、ポンポコナーとポンポコピーというふたりのお姫様で、このふたりが大変長生きをしたからお目出たい
「長久命の長助」
天長地久という文字で読んでも書いてもめでたい結構な字で、それをとって長久命。長く助けるという意味で長助もいいからお目出たい

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