たらちね

武家屋敷に奉公に上がっていた娘が宿下がりとなって、長屋に住む独り者の「ハチ公」の所へ嫁に来た。その娘の名前が長いことと言葉が丁寧過ぎ、話が通じなくて一苦労する噺。

▼ 娘の名前
「そも我が父は大和の侍、四条上がる横町に住まいを構え、名字を佐藤、名をけいぞう。あざなごこうと申せしが、三十路に娶りし我妻のそは我が母のことにてはべり、子なくして三年(みとせ)へぬればさらぬると、思うものから天神にかけし願いの届きてや、短き春のたまくらに、梅枝を胸にささるるとほどなくわらわを懐胎なし。十月(とつき)を過ぎて十夜のこと、たらちねの体内をいでしときより健やかに、つるじょつるじょと申せしが、そは幼名にして成長の後これを改め千代女と申しはべるなり。」

これをそのたびに呼ばなければならないので辟易する所におかしさがある。

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